2005年 10月 25日
パリスケッチ オデオン駅近くのパッサージュ

スケッチ:2005年10月6日 紙:cartiera magnani 30×30cm
サンジェルマン・デプレのオデオン駅そばにある小さなパッサージュ(古いアーケード付き商店街のようなもの)です。パッサージュのことはcinephileさんに教えていただいたのですが、本を見たらいろいろなパッサージュが紹介されてました。やっぱりパリって広い!知らないことがたくさんあって飽きることのない街です。
ここのパッサージュにはお医者さんや老舗のサロン・ド・テ、バー、めがね屋さんなどが並んでいます。
古い佇まいが美しく今もそのまま残されているのですね。
スケッチは一番手前の街灯から天井へと描き広げていきました。そして左側の並んだ窓ガラスを描き、一番奥の建物を描いている頃、、、
しつこい酔っ払いに絡まれました~~。以下、酔っ払いに絡まれながらもスケッチを諦めない私の様子です(笑)
最初は絵を見て驚いたように親しげに話しかけてくるので(もちろんフランス語で!)何度か聞き返したんだけど、分からなかった。。。でも向こうはぜんぜん諦めないの。何度でも同じことを繰り返し、しまいには笑い始めた。。。。息がくさい~~、良く見ると顔も赤いし、眼がすわってるじゃん。。。
そのうち私の前に大きなナップザックを下ろし、寝転がる始末。ちょっと前に置かれた大きなゴミの箱が気になったらしく、ずるずると大きな音を立てて引きずりながら、これって邪魔だろ?といいつつその大きなゴミ箱をパッサージュから出してしまった。。。。すっかり周囲から注目されている。
ああ~、もう逃げたい、でも、予定詰まってるし、今描かなくちゃ、途中になる。
得意げに私のところに戻ってくる酔っ払いにあきれる私。もう無視だ!ひたすら無視、無視!!なにやらしつこく相変わらず話しかけてくるんだけど、私は絵に集中!、、と思ったら描き間違えてるじゃん、、、、ちょうど天井を描いていた時でパズルのような線の組み合わせを慎重に描かなくちゃいけなかったのに。ご存知の通り、ペンで描くスケッチは一発勝負。修正効きません。。。何とかつじつまを合わせて誤魔化しました。どこか分かる?
背後霊のように後ろに立つ酔っ払い。知らないうちに後ろを取られていたのでした。。時間がないのでゴメンなさい、と言ったら
『こんな絵、描き終わるもんか!』と捨て台詞を残して立ち去った。
そう、この最後の一言だけは理解できたのでした。
そして、、、
30分後、またまた同じ酔っ払い登場。絵はもう大体は全体の形が入っており、細かい部分を描いていくだけになっていた。酔っ払いは満足げにいいぞ、いいぞと話しかけてくる。
応援してくれてるんだろうけど、酔っ払いは困るよ、お兄さん。相変わらずの調子でまた長居されたらどうしよう。あと少しなのに~(ぐすん、、、)前に立ちはだかって話しかけてくる。
無視してたら少し淋しそうにどこかに行っちゃった。
やった~!酔っ払いにも負けずに描き上げた時は嬉しかったよ~(笑)
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by mikatian
| 2005-10-25 19:40
| 旅スケッチ